前世療法では、催眠状態で前世に戻るように誘導することによって、今の自分とは違う前世の人生を体験していきます。
 
そして、前世での重要な場面や死の場面を体験します。死後の振り返りを行い、その人生がどんな課題を持っていたのか、その人生が今の人生にどういう影響を与えているのかを探っていきます。

また、前世での死の体験は擬似臨死体験となって、人生に対する深い洞察を得たり、より大きな観点で自分を見つめなおすことができたり、死に対する恐れが消えて、この人生を前向きにとらえて生きようとする肯定的な生きる意欲が生まれたりします。
 
それ以外にも、トラウマや心身症状が改善する、他の心理療法でどうにもならなかった症状が大きく改善する、といったことが起こることも報告されています
 
前世が本当にあるかどうかの議論は置いておき、少なくともクライアントを催眠に入れて前世に誘導していくと、国家、文化、宗教の違いを超え、ほとんどの人が今の人生とは全く異なる別の人生を思い出し、輪廻転生を繰り返してきたこれまでの人生を赤裸々に語り始めるのです。多くの人がそこから様々な深い学びや気づき、そして心身状態の改善を得ています。